自衛隊員諸君、意見があるなら堂々と言え!自分自身に忖度している体質から脱却し、自衛隊のあるべき論を展開せよ。

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 現代ビジネスの「俺たちは便利屋じゃない…!自衛隊員が憤る、ワクチン接種センターの「ヤバすぎる実態」」という記事を読んだ。この記事によれば、「町田氏は総理の言うとおり進めることだけ考える忖度官僚の典型。彼が防波堤にならないから自衛隊は消耗する一方です」(防衛省キャリア)と自衛隊が振り回されている原因の一端として防衛省のワクチン関連業務の一端を担う町田一仁審議官が挙げられている。しかし、私から見て、一番の問題は名前も名乗らず、陰でこそこそ人のせいにしている自衛隊員自体が一番の問題である。発言している自衛隊員自体が自身の出世や名誉のために自分自身を忖度している。情けないの一言に尽きる。意見があるなら名乗り意見を堂々と言いなさい。

 筆者は2020年12月8日のブログにおいて「新型コロナウィルス感染症対策としての自衛隊派遣について考える」と題して、「自衛隊の災害派遣の3原則は、緊急性、公共性、非代替性、である。差し迫った必要性がある、 公共の秩序を維持するため人命又は財産を 社会的に保護しなければならない必要性がある、という2点においては十分原則を満たしていると言える。しかし、 部隊が派遣される以外に他の適切な手段がない、ということを満たしているとは必ずしも言い難い。医療行政の将来展望の甘さが招いた事態ともいえるからである。」とう本質的な問題を指摘した。戦傷医療が究極の目的である自衛隊医官としてというよりも自衛隊自体の本来の在り方が問われるべきであった。

 私は防衛省幹部、もちろん自衛隊医官も含まれるが、その方々と「第一線救護衛生科隊員」の設立に中心的に携わってきた。その経験から彼らは常に他力本願的であり、会議中であろうと上官には意見を言えず、ただただ、出席しているだけであった。つまり、自分たちの方向性を決める時でさえ、意見を言える者はいなかったのである。当時からこの問題、すなわち、自分に忖度している体質、を指摘してきたが、未だの体質は変わらない。現代ビジネスの記事のまとめに「精神論を繰り返す指導者と、付和雷同する幹部、従わされる末端の「兵士」たち。76年前の夏から、この国は進歩していない」と如何にも兵士が可愛そうとの印象を受ける一文があるが、幹部や兵士自体が自身に忖度している状況から脱却する意思のない自衛隊の存在が最も悲惨である。

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