新型コロナウィルス抗体保有率と推測される「知らずに感染し、自然治癒していた人」:市中感染症の可能性大

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 新型コロナウィルス保有率は2020年6月のデータでは、東京0.10%(一般人1,971名対象)、大阪0.17%(一般人2,970名対象)、宮城0.03%(一般人3,009名対象)であった。この結果から、『新型コロナウイルス感染者の累積数と比べると、抗体保有率はやや高くなっており、この差は「知らずに感染し、自然治癒していた人」と考えることができる。▼東京都の人口を1400万人とすると、8700人程度(抗体保有率0.10%-累積感染者割合0.038%=0.062%)▼大阪府の人口を890万人とすると、1万3000人程度(抗体保有率0.17-累積感染者割合同0.02%=0.15%)▼宮城県の人口を260万人とすると、700人程度(抗体保有率0.03-累積感染者割合0.004%=0.026%)―のみが、「既に感染して自然治癒し、一定の耐性を持っている」と考えることができる。』と推測している。

 2020年12月のデータでは、東京0.91%(一般人3,399名対象)、大阪0.58%(一般人2,746名対象)、宮城0.14%(一般人2,746名対象)であった12月時点での累計患者数は東京41,302名、大阪20,657名、宮城1,221名であったので、12月の累積患者割合は東京0.30%、大阪0.23%、宮城0.05%であり、上記同様の計算法を用いると、「知らずに感染し、自然治癒していた人」は東京85,400人、大阪31,150人、宮城2,340人と推測できる。

 『理論的には人口の60〜70%が抗体を持つと集団免疫ができると言われている。田村憲久厚労相は五日の閣議後記者会見で「(今回の調査結果は)1%足らずなので、集団免疫というような話ではない。』と報道されているように、集団免疫獲得の一側面だけが強調されているが、「既に感染して自然治癒し、一定の耐性を持っている」人の増加は『知らずに感染し、自然治癒していた人』を意味しており、市中感染を十分に予測される推測数に達しており、単純な居酒屋規制や行動制限ではなく、もっと高い次元からの全国的な公衆衛生学的アプローチが必要とされる時期に来ていると思われる。

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