また繰り返された空自の訓練中の事故。客観的な評価に耐え得る事後検証と方針が必要。

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 2022年1月31日F35戦闘機が消息を絶ったという報道があった。

 2019年4月9日の訓練中のF35a墜落に関して、2019年4月10日と2019年6月14日の当ブログにおいて、空自の「空間失調」という安易な事後検証に警鐘を鳴らしてきた。さらに、2021年2月20日に起こった米国訓練中のF35墜落に関しても相も変わらず、「今後とも訓練の安全に万全を期す」という同じ言葉の繰り返した。これに対しても2021年2月22日のブログでも客観的な評価に耐え得る事後検証と今後の方針を打ち出すべきと指摘してきた。

 空自だけではなく、海自に関しても2021年2月9日潜水艦と貨物船衝突事故に関して、2021年5月7日のブログで、同じように事後検証の客観性を訴えてきたが、全体としては真摯な学問的対応が発表されることもなく、「馬耳東風」「馬の耳に念仏」を思わせる対応であった。自衛隊という組織は国防という観点から秘密保持という面があることはやむを得ないとしても、自分達だけで事後検証が出来るような実力や能力が備わっているのであろうか?彼らの能力や実力から推測するに、守秘義務という名の下に、市井の学問的な評価に耐え得る事後検証を行うこと避けているような気がする。

 今日、石原慎太郎氏の訃報が報じられたが、彼ほど日本の国防に関して、自衛隊を憂いでいた人物はなく、自衛隊だけではなく国家としても大きな損失であると思われる。心から、ご冥福を祈る。

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