自衛隊は敵地攻撃力を持つ能力があるのか?

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 2023年1月19日付の自衛隊に対する興味ある記事を紹介する。いずれも、早急に解決されねばならない問題と思われる。

 一つ目は、伊藤博敏氏の現代ビジネスの『いくら防衛費が増えても、誰も装備を使いこなせない…「戦わない軍隊」自衛隊の現実について考える』をである。まとめの部分「一挙に増えた「予算」と「装備」は猛々しく頼もしいが、反撃・継戦能力を持つということは、「戦わない自衛隊」から「戦う軍隊」に変わったことを意味する。日米の同盟強化、豪・英・仏・伊・独などの準同盟国との関係を進展させている岸田政権に必要なのは、国会で論議を尽くして自衛隊から「戦えない」要因を取り除き、法的・システム的な環境を整えることだろう。」は実に的を射えている。

 二つ目は、香田洋二氏の2023年1月19日付PRESIDENT online『なぜ海自の地方トップは「防衛費増額は無条件に喜べない」と話したか…日本の防衛力を蝕む「1%文化」とは予算を削るためなら、弾薬も削ってしまう。』である。まとめの部分「繰り返しになるが、防衛予算には対GDP比1%枠があり、陸海空自衛隊は対GDP比1%をはみ出さないように予算要求項目を調整する「枠入れ」を行う。一方、防衛計画の大綱の別表には基盤的防衛力を維持するために必要な正面装備の数が書いてある。これを達成するためには、どうしても弾薬が削られてしまう。このような組織文化が見直されなければ、対GDP比2%にしても自衛隊は戦えない軍隊のままである。」は、現状の自衛隊の根本的な課題が指摘されている。

 私が知る限りでは、自衛隊の医療についても、「戦う自衛隊」の銃後を守る体制や能力には程遠く、あまりにも貧弱である。敵地攻撃力を持つということは、その場所も攻撃されることであり、防御能力も今以上に必要となり、その要となる重要な要素として医療があることを忘れている。

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