Pelvic bandage
大きな爆発力で以下の1個あるいはそれ以上の症状所見がある時に骨盤骨折を疑いpelvic bandageを行う。
・骨盤痛
・大きな下肢の切断あるいは切断に近い創
・身体所見から骨盤骨折を疑う時
・意識障害
・ショック
身体所見では以下の所見が骨盤骨折を疑わせる。
・骨盤痛
・骨盤輪の骨性隆起部の裂傷や打撲
・骨盤の変形や不安定性
・陰嚢、会陰部、肛門周囲の打撲
・尿道口の出血
・多量の血尿
・直腸や膣の出血
・下肢の神経脱落症状
骨盤骨折は
・四肢切断を伴うdismounted IEDに関連する骨折が最も多い
・重傷な鈍的外傷(車両事故、飛行機事故、パラシュート着地失敗、高所墜落など)を伴う可能性もある
・OEF/OIFで死亡した軍人の26%が骨盤骨折であった。
・血行動態が不安定な出血性骨盤骨折は死亡率が40%に達する。
dismounted IEDによる骨盤骨折と下肢切断
・IEDを踏んだ後、外傷性四肢切断を持つ77名の連続的な負傷者
・骨盤骨折に伴っていたのは
一側の切断:10%
両側の切断:30%
両側の膝上の切断:39%
全体では22%が骨盤骨折を併発する
この結果から四肢切断を持つ骨盤骨折は多く、ルーチンに病院前Pelvic binderの使用を支持するものである。
Tactical Combat Casualty Care for Medical Personnel. August 2017 (based on TCCC-MP Guidelines 170131) Tactical Field Care #2