XSTAT
FDAをクリアした生命危機的結合部出血に対する最初の拡張性止血被覆材である。深い創部に圧縮したミニスポンジを注射器のような器具で挿入する。ミニスポンジは血液と触れて拡張し創部を圧迫して止血する。成人や思春期でタニケットができない鼠径部や腋窩からの生命危機的出血に対する止血剤である。外科手術結までの4時間までに一時的に使用する。救急医療施設で根本的治療が数分以内に行えない時の血行動態的に重篤な圧迫できない結合部の創からの出血にのみ使用されるべきである。胸腔、縦隔、腹腔、後腹膜、仙骨腔、鼠経靱帯上部の組織、鎖骨上部の組織への使用は適応ではない。おおよそ38個のミニスポンジを含んでいて、血液に触れると血液を吸収して約20秒以内に10から20倍に膨張する。
注意点
①タニケットが可能な四肢の創部における使用は試験されていない。
②タニケットが可能な四肢の創部におけてタニケットと一緒に使用することは評価されていない。
③パッケージが破損したら滅菌は保証されない。
④大きな創部は1個以上のXSTAT12が必要で、全ての部位で少なくとも3個もっていることを推奨する。
⑤高速度銃創のような重篤な空洞(cavitation)を持つ外傷に対しては3個以上のXSTAT12が必要と思われる。
Tactical Combat Casualty Care for Medical Personnel. August 2017 (based on TCCC-MP Guidelines 170131) Tactical Field Care #1