新型コロナ感染経路 エアロゾル感染の可能性も

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2月19日NHKニュース2月20日テレ朝ニュースにて『主な感染ルートとして挙げていた飛沫感染と濃厚接触による感染に加えて、密閉された環境で長時間、高濃度の「エアロゾル」にさらされた場合には、「エアロゾル」感染が起きる可能性があると指摘しました。』との報道がありました。一方、2月8日上海市民政局が、専門家の意見として「エアロゾル感染の可能性がある」と述べたと報じたことに対して、2月10『厚労省結核感染症課は「日本国内で分かっているデータを分析しても、空気感染したと証明できるに足る証拠は見つかっていない。あわてず、せきエチケットや手洗いなど、これまでも周知してきた飛沫感染、接触感染を防ぐ対策をこれからもお願いしたい」としている。』との報道もありました。

 明かな接触歴のない患者の発生という現状を考えると、本当にエアロゾル感染が否定できるのか、真剣に検討すべきと思われます。もし、エアロゾル感染であれば、厚労省が推奨する手洗い、うがい、サージカルマスクでは対応不可であるからである。

Prehosipital Trauma Life Support :Military Ninth Editionでは生物テロ対策に関して、接触予防策、飛沫予防策、エアロゾル予防策を概略しています。

接触感染予防策

  • 微生物の直接あるいは間接的な接触を減らす
  • 接触感染予防策を必要とする一般的にみられる微生物は、ウィルス性結膜炎、MRSA、疥癬、単純ヘルペス・帯状疱疹
  • 生物テロの結果として遭遇し厳しい接触予防策を必要とする微生物は、長い間肺症状を示さず、あるいは、ひどい嘔吐と下痢を示す、マルブルグ熱やエボラのようなウィルス性出血熱が含まれ、これらでは空中予防策も必要である。

飛沫感染予防

  • 5μm以上の大きな飛沫核によって伝搬されると知られている微生物との接触を減らす
  • 会話、くしゃみ、咳、吸引などの日常的処置で人へ伝搬される
  • 微生物が眼、鼻、口の露出した粘膜に着地することにより感染する。
  • 飛沫核が大きいので空中に浮遊せず、通常は3フィート(0.9m)と定義されている近い距離で感染する
  • 飛沫は空中に浮遊せず、その他の附属的な呼吸予防策やエアフィルターの必要ないので、飛沫予防策は、手袋、サージカルマスク、ゴーグルの接触感染予防である。
  • このカテゴリーに含まれる微生物は、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、インフルエンザ菌、ナイセリア髄膜炎であり、テロに用いられる可能性の高いのは肺ペストである

エアロゾル感染予防

  • 空中からの経路により伝搬する微生物の可能性を減らす事である
  • 微生物は5μmより小さな飛沫核あるいは埃に付着し空中に滞留する
  • 環境により、感染源の周囲、あるいは、感染源からかなり広い範囲まで散布される。
  • このような拡散を防ぐため、患者は排気換気をフィルターを通す病院の減圧室に隔離する
  • 手袋、ガウン、眼保護、N95のようなフィットテストをしたHEPAフィルターマスクが必要である。
  • 典型的なエアロゾル感染を起こす微生物は、結核菌、はしか、水痘、SARSである
  • 呼吸症状を伴う天然痘とウィルス性出血熱はテロの関連性の高い微生物である。

即ち、エアロゾル感染であれば、通常のマスク、ガウン、ゴーグルでは予防策としては不完全であり、政府の推奨する予防策では感染拡大を防ぐことはできない。

2月20日19時6分加藤功労大臣は『新型コロナウィルス感染に伴うイベント自粛は要請せず』と会見したが、もし、エアロゾル感染症の疑いが不定できなければ、こんな悠長なことを言わずに、早急に自粛を要請図べきである。

岩谷健太郎医師がダイアモンド・プリンセス号内の感染対策不備を指摘したが、まさしくその通りであり、政府自体の緩い対応が感染拡大を起こしたことは否定できない。

今回のイベント自粛要請もタイミングを失う可能性が著しく、早急に要請すべきであるし、我国の感染対策のお粗末な現状からは生物テロの可能性もあるオリンピックのテロ対応が懸念される。

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