対ロシア外交は米国追従だけで、我国の国益は守られるのか?戦略的外交が今こそ必要な時期である。

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 鈴木宗男参議院議員の訪ロが問題になっている。鈴木議員の考え方にはいろいろな賛否があると思われる。しかしながら、鈴木議員の『今、日露関係は極めて悪い。厳しい環境だ。だからこそパイプは持っていたほうがいい。』という発言はとても重みのある発言であると思う。

 以前にも話したが、ウクライナのゼレンスキーが善玉で、ロシアのプーチンが悪玉で、世の中勧善懲悪ドラマを期待しているが、戦争においては、一方が完全なる善で他方が完全なる悪ということはない。勝てば官軍という言葉通り、戦争に勝ったものが善になるだけである。その基本に立脚した場合に、現在のように、ただ漫然と米国追従でウクライナを支援し続けていることに大いなる疑問を呈する。

 トルコのエルドリアン大統領やインドのモディ首相のように、「空の青、海の青にも染まらず」という基本姿勢、すなわち、ロシアにも米国にも染まらず、自国の利益を最優先に考え外交を実践するしたたかな戦略外交を模索すべきである。

 戦略的外交には、鈴木議員のような考え方の異なる議員の意見をも取り入れ、ロシアと米国を手玉にとるような外交を期待するし、そのような内閣でないと我国の背科的な存在感はさらに低くなるであろう。

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